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都庁の防犯カメラ映像が生配信?!世界中の防犯カメラが見られるWEBサイト「Insecam」

以前、「ウェブカメラは見られてる?」の記事で、セキュリティ対策が甘い場合の危険性を取り上げましたが、その危険が現実化してしまいました。
「防犯カメラ映像が他人に見られる」という、危険なWEBサイトが誕生しました・・・。
こちらの画像をご覧ください(一部モザイク処理)。

Insecam

これは、日本に所在する、ある会社内を監視する防犯カメラの映像です。
各々の会社が取り付けた、防犯・セキュリティ上の防犯カメラですが、この映像が誰でも見れるよう生配信されているWEBサイトが存在するのです。

上記画像の左上から、順にアメリカ・日本・イタリア・フランス・・・と、100ヵ国あまりある国名の中からいずれかを選ぶと、防犯カメラの映像が一覧表示されます。右側にはカテゴリとして、街・村・動物・川・ビーチ・オフィス・・・といったものが40個ほどあります。
オフィスのようなものをクリックすると、なんと防犯カメラのリアルタイム映像が表示されるとのこと。
更にその下には、そのカメラの場所を示していると思われる地図まで表示されています。


防犯カメラ監視カメラ

ん!?・・・しかしよく見ると、その場所は都庁を示しているではありませんか!では、このオフィスは都庁の中なのか?それにしてもどこか雰囲気が違う気も・・・。
もう少し調べていってみると、どうやらここで公開されているほとんどにの映像は、IPアドレスから位置情報を取得しているらしく、大まかな位置しか表示されていないようです。ですから、都内であればそのほとんどが都庁を示すようになっているようです。
その他の県では区役所や市役所を示しており、この位置情報はあくまでも参考程度なのだとか。

しかし、自分のオフィスの様子が全世界に垂れ流しというのは十分問題なのではないでしょうか。映り込むものによってはその場所の特定も可能となり、個人情報といった公開してはマズいものが写り込んでしまう可能性もあります。


国別、カテゴリ別に整理されたこのWEBサイトでは、世界各国の様々な防犯カメラ映像をリアルタイムで見られてしまうのです。各オフィスの防犯カメラの他にも、街中、コンビニエンスストア、コインパーキング、デパート、レストラン、幼稚園、老人ホーム、倉庫内、さらには個人宅?と思われる場所の映像まで見つかりました。
いったい「このサイトの目的は?」何なのでしょうか。


オフィス内の防犯カメラコンビニエンスストアの防犯カメラ

「Insecam(インセカム)」というこのサイトは、ロシアのウェブサイトで2014年には既に存在しており、同年11月には一部の情報サイトで取り扱われて世界で話題になっていました。
カテゴリとなっている国名の横には数字が表示されており、公開されているカメラ数を指します。
当時の記事を見ると、アメリカが約4,600台、フランスが2,000台、オランダの1,500台などと記載されていますが、現在アメリカは約8,000台にまで増加しています。そしてその次に多いのが日本の約7,000台です。インターネット経由で遠隔からアクセスできる監視カメラが一般に普及し、利用者が増えたということでしょうか。

それにしても、なぜこれほどの防犯カメラ映像が公開されてしまっているのでしょうか。
オフィスやレジ内部の映像など、自ら公開しているとは考えられません。やはりハッキングされているのでしょうか。しかし、どうもハッキングといえる程のことをしている訳ではなく、単にカメラの所有者または管理者がパスワードのセキュリティ設定をしておらず、誰でも見ることができる状態になっていたり、パスワードを「admin」や「1234」といった初期設定にしたまま公開されているようです。

このWEBサイトの意図は、実はハッキングしたいためではなく、セキュリティ設定の重要性を知らしめるため、と。
銀行の暗証番号からネットショッピングに至るまで、多くの場面でパスワードが必要とされる現代、「面倒だから」・「忘れないように」とパスワードを初期設定のままにしたり、「1234」といった安易なものにしたり、複数のパスワードを共通のものにしている人が少なからず存在します。
その人たちへの注意喚起が重要であることから、このWEBサイトが誕生しました。
セキュリティ設定を見直そうと思う反面、非難轟々の声も大きくなるのでは・・・といった不安が残ります。
海外の防犯カメラもあり、アメリカや中国はもとより、フランス・イタリア・ドイツ、イラクやアイスランドに至るまで、世界各国の防犯カメラ映像があります。


世界各国の防犯カメラ映像世界各国の監視カメラ画像

企業内にはもちろんのこと、個人で利用する上でも、セキュリティ対策はしっかりと管理していただきたいと思います。マイナンバー制度が導入された今、より情報漏洩には気をつけなくてはなりません。きちんとパスワード設定するといった、基本的なところで足をすくわれないことを望むばかりです。

そして、あなたも見られているかもしれません。
外出先でもペットの様子がわかるペット用のカメラ、赤ちゃんの様子を遠隔で見ておけるベビーモニター、世の中にはあらゆるWEBカメラが普及しています。詳しい使い方を理解せずに使っていると・・・あなたの赤ちゃんも、ペットも、そして部屋の中が世界中に公開されてしまっているかもしれません。

スウェーデンの首都ストックホルムの映像<スウェーデンの首都ストックホルムの映像>

まず始めに使い方の確認が大切!
そして、パスワードなど、セキュリティ対策はしっかりと設定しておきましょう。


関連記事:世界中の防犯カメラが丸見えの「Insecam」はプライバシー侵害?不正アクセス禁止法?

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https://www.tantei.co.jp/security/webcamera-3


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