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1.102017
ピースサインで写真が撮れない?指紋が盗まれる指紋盗難に注意!
スマートフォンが普及し始めてから早5年以上。
画質も大幅にアップし、スマホ片手にバシャバシャと写真を撮っている人も多いと思います。しかし、その写真をSNSやブログでネット上に公開していませんか?
友人間や家族間で共有する分にはリスクはありませんが、ネット上に写真をアップすると、思わぬ危険に遭遇するかもしれません。
その名も・・・「指紋盗難」です!
最近は、指紋認証によるセキュリティ対策が拡大し、銀行の金融サービスやマンションのドアロック解除、スマートフォンのロック解除など様々な場面で指紋認証が活用されています。ですが、指紋認証が必ずしも安全であるわけではないのです。
指紋は盗むことができる!
人はあらゆる場所で、指紋をどこかに残しています。
ドアノブや手すり、食器やグラス、パソコンのキーボードやタッチディスプレイなどその場所は無限にあります。指紋は1人ひとり違う紋様で唯一無二の存在ですが、簡単に盗まれてしまう恐れがあるのです。あるアメリカの実験によると、子供達が遊ぶ時に使う粘土に指紋の型をつけ、スマートフォンの指紋センサーに型を押し付けた結果、数回繰り返した後には解除することに成功したというのです。
指紋認証は一生使えるパスワード!?
自らの指紋は唯一無二の存在なので、盗まれることがなければ一生もののパスワードになり得るかもしれません。
わざわざ文字列等のパスワードを覚える必要がないので、非常に便利です。しかしながら、前述した通り指紋は盗まれる危険性がある為、決して指紋認証を過信してはいけません。文字や番号のパスワードは変更することが可能ですが、自らの指紋は変えられません。ですので、一度盗まれたら最後、悪用されてプライバシーの侵害や金銭的被害を被るかもしれないのです。
スマートフォンでも指紋認証のロックがありますが、飼っているペットの犬の手(足?)でも認証してしまうこともあるとか!
ピースサインをした写真は危険!?
一昨年の話ですが、ドイツ人のハッカーが、記者会見で撮影された政治家の指の写真から指紋を複製したことで一時騒がれました。
今でも多くのハッキング手法が開発されているようです。
何気なくカメラにピースサインをするだけでも、手指の写真が撮影されてしまいます。それらの写真がネット上に出回ってしまっては大変です。国立情報学研究所の実験によれば、3メートルの距離で撮影した写真でも指紋が読み取ることができるそうです。自らの写真を撮影する時は、常に裏ピースをするか、手袋をはめていて下さい!というわけにもいかないでしょうから、とにかく気をつけることです。
指紋認証は生体認証の1つです。
生体認証には他にも顔認証、音声による声紋認証、虹彩認証(虹彩とは、瞳の周りにある膜のこと)などがあります。いずれの生体認証システムにおいても、幾らかのリスクが伴うことは頭に入れておきましょう。