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【中国】秩序はどこに?トラック横転で村人がひよこ争奪戦

2015年8月25日昼間(現地時間)、中国・山東省栄烏(さんとうしょうえいう)を走る高速道路で、大型トラック1台が横転しました。

トラックの荷台は数万羽のひよこ。

付近の村民がこのニュースを聞きつけて現場に押し寄せ、ひよこを保護?強奪?したというニュースです。
現場の高速道路は土を数メートル盛って、その上を通していて周囲は広大な田園です。
駆けつけた警察官が全力で止めに入りましたが、付近の村民のほか、数十キロ渋滞して車から降りた人もひよこの争奪戦に参加しました。トラックの運転手は為す術もなく「トラック1台分のひよこの総価値は5万元(約95万円)だ」と述べました。

荷台からひよこが落ちて走っている。ひよこが遠くに逃げようとする。
人々は押し寄せた。ひよこを掴む。我先にと掴む。
持ってきた段ボール箱に入れる。口元にんまり得意顔。

中国でひよこ争奪戦
ひよこが遠くに逃げようとする
ひよこを掴む
我先にと掴む
持ってきた段ボール箱に入れる
口元にんまり得意顔

中国の新浪網(ニュースを中心としてさまざまなジャンルの情報を扱うポータルサイト)はこう伝えています。

中国で農民とは、純朴で善良の代名詞だったはず。
以前なら、見知らぬ土地で困ったことがあれば、近くの人に助けてもらえることが期待できた。ところが今は一切が変化した。農民も頼りにすることはできなくなった。

地元警察は調査を始め、ひよこを持ち去った者が法的責任を追及される可能性があるとの見解を示しています。

参考:中国・新華ニュース(日本版)
http://www.xinhuaxia.jp/social/78432

日本と中国では窃盗罪が違う?

持ち帰りが事実であれば、日本人にはとても考えられない事件だと思います。
もちろん、中にはきちんと保護して返す人もいると思いますが、トラックが横転したというニュースではなく、モラルや社会基盤である秩序を疑うという視点がポイントとして挙げられていることは残念でなりません。
過去にも同様の事件が報じられています(下記参照)。

他人の所有物の持ち去りは犯罪行為で、窃盗罪に該当します。
しかし中国の法律では、泥棒に遭って警察に通報したら「いくら盗られたか」が問われます。
少額の万引きでは警察は動かず、一定金額以上を盗らないと窃盗罪にならないのです。これに対して日本では、1円でも盗ったこと自体で窃盗罪が成り立ちます。

これは「量と質」で判断されることが関係しています。
犯罪行為が行われたかどうかの有無以外に、その罪における被害額・程度も重視されます。犯罪が行われたこと自体を厳しく問う傾向がある日本ですが、中国はその一因だけでは罰せられません。しかし窃盗は軽い刑かというとそうではなく、死刑の可能性まであります。
共産主義による封建・独裁制は言論・報道の自由を規制し、次々と都市部に高層ビルを建設する一方で、多くの農民の生活は窮困して格差化しています。これら背景を元に、法と秩序が守られる終着点はあるのでしょうか。

【日本の刑法】

(窃盗)
第二三五条
他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

【中国の刑法】

第二六四条
公私の財物を窃取した者は、その額が比較的多額であるか、又は数回にわたって窃取した場合は、三年以下の懲役、拘留又は管制に処し、罰金を併科し又は単科する。その額が巨額であるか、又はその他の重い情状がある場合は、三年以上十年以下の懲役に処し、罰金を併科する。その額が特に巨額であるか、又はその他の特に重い情状がある場合は、十年以上の懲役又は無期懲役に処し、罰金又は財産の没収を併科する。次の各号に掲げる事情の一つがある場合は、無期懲役又は死刑に処し、財産の没収を併科する。
一.金融機関で窃盗し、その額が特に巨額である場合。
二.珍貴文物を窃取し、その情状が重い場合。


【参考記事】

【中国】トラック横転でみかん散乱、略奪に出た村民を警官が銃で威嚇!
http://hoi333.blog.fc2.com/blog-entry-941.html

鮮魚を積んだトラックが横転! 付近住民がマッハで駆けつけ魚を略奪 / 負傷者は放置される
http://rocketnews24.com/2013/03/14/304082/

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