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江戸時代の不倫は斬り捨て御免!不倫・浮気の歴史は?

江戸新吉原八朔白無垢の図

「江戸新吉原八朔白無垢の図」 作家:歌川 国貞 文政5,6年(1822~1823)

不倫は本来、倫理から外れたこと、人の道から外れたことを意味します。
日本の法律上、正しくは「不貞行為」(貞操義務の不履行)とされます。
一夫一婦制の結婚制度から外れた男女関係、配偶者のある男性または女性が配偶者以外の異性と恋愛し、性交渉を行うことを指して用いられます(反対に配偶者のいない男性や女性が、配偶者がいる異性と性交渉を行う場合も含む)。

不倫とは?

  • 夫婦がお互いに、他の異性と性的交渉を持たない義務に反する行為。
  • 一度きりの性的交渉も不貞行為とされるが、反復的に行っていることが必要。
  • 男女間の密会が性的交渉を伴わない場合は「不貞行為」にはならない。

古くは姦通(かんつう)、不義密通(ふぎみっつう)とされ、現代一般的には「浮気=不倫」と表現されています。
その不倫の語源は、TBSのテレビドラマ「金曜日の妻たちへ」(1983年)が最初とされ、既婚者の婚外での恋愛や性交渉を表す意味での「不倫」という言葉が世間的に浸透しました。


不倫は刑法で罰せられていた?

不倫は刑法で罰せられていた?夫・妻が他の異性(既婚・未婚は不問)とデートするなどの浮気で、相手方の合意があれば犯罪行為とされないため、刑事罰に問われることはありません。
しかし道義的に問題のある行為とされ、その代償は非常に大きなものです。家庭や友人関係を崩壊させる危険をはらみ、不倫をした側・された側、あるいは相手方にも経済的・精神的に深刻なダメージを受けてしまいます。

その不倫は、明治時代の旧刑法では姦通罪(かんつうざい)として罰せられることがありました。
姦通罪とは、婚姻して配偶者のある者が他の者と姦通(社会的、道徳的に容認されない不貞行為・性交渉を指す)することにより成立する犯罪です。明治1880年から布告され、刑は死罪にも及ぶ重罪で協力者もまた中追放か死罪とされました。しかしこれは「夫があって不貞を働いた妻」のみが罰せられるという、女性だけに限定されたものでした。
当時、既婚女性の不倫は犯罪扱いだったのです。

では逆に、既婚男性の不倫の場合はどうでしょうか。
男性の不倫は、何のお咎めもありませんでした。これには江戸時代から始まる吉原の存在が関わっているのかもしれません。


江戸時代では、斬り捨て御免の重罪!?

江戸時代では、斬り捨て御免の重罪!?不倫つまり不義密通は重罪で、江戸時代ではその罪が発覚すれば男女ともに切り捨て御免、命をとられても文句は言えないものです。
主に密通の罪を犯した妻が三行半(みくだりはん)を叩きつけられて家を出される、あるいは番所に届けられて詮議(評議して明らかにすること)にかけられ、死罪が適用されることがありました。

不倫は男女共に重罪であったとき、遊郭の存在はどうなるの?

不倫は男女共に重罪であったとき、遊郭の存在はどうなるの?遊郭とは、遊女(娼婦)を抱える売春宿を1か所に集めて塀で囲った場所であり、広義的に売春宿で「吉原」(よしわら)が有名です。
遊郭はあくまでも娯楽と捉えられ、お金を払って遊ぶ分には罪には問われず、裕福な身分階級の者が気に入った遊女を大金を積んで囲うことがありました。

武家女性と遊郭の遊女では身分が違うのです。
苗字を与えられて武家に嫁いだ女性の不義密通はもっとも重罪で、その相手の男性も同罪に処されました。同じ女性であっても、厳格に身分の違いが設けられていたわけです。遊郭は高級な売春宿であり遊女は高級なコールガールとも評され、身分の低かった農民は「岡場所」(公に営業許可を与えられた娼婦の歓楽街)で女性を買っていました。
同じ売春婦ではありますが位があったのですね。
江戸時代には政府が認めたこの公娼遊郭・吉原があり、その後の明治・大正を経て昭和33年まで残っていましたが「既婚男性は客にしない」といった決まりはなかったので、ある意味、男性は不倫や浮気のし放題だったわけです。


しかし第二次世界大戦後の1947年、日本国憲法で男女平等が定められ、姦通罪は同条に違反するとして廃止されました。

戦後、新憲法の制定と民法改正によって男女平等の理念が掲げられて、江戸から明治にかけて妻のみにあった姦通罪という刑法は、現代、不倫は男性・女性を問わず民法上の「不貞行為」として、夫・妻または不倫相手に対して権利侵害の請求という形に変わりました。
諸外国ではどうなっているかというと、イスラム教国では不倫を重罪と考えており、イスラム法にはジナという不倫の罪があり刑罰は極めて重く、現在でも死刑になることがあります。
ギリシャにおいては、夫の承諾があれば妻は他の男性と自由に関係を結べたとされ、14世紀フランスでも、夫の承諾のもと妻が「ヴァランタン」という恋人役の男性と恋の戯れに興じる行事があったそうです。
出会い系やSNSで人のコミュニケーションが豊かになる一方で、一夫一妻制からハミ出た社会もまた存在しています。

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